2010年7月2日金曜日

GAE SDK 1.3.5



GAE SDK 1.3.5がリリースされた。


主な変更点は以下のとおり。


・タスクキューの制約をアプリあたり50リクエスト/秒からタスクあたり50リクエスト/秒へ緩和。これはタスクキューを多様していたアプリには非常にありがたい変更だ。


・PythonでPreCompileをサポート。これによりスピンアップの時間を大幅に短縮することができる。方法はapp.yamlに数行追加するだけ。詳細はこちら


・Blob型のデータを読み出せるストリームクラスが追加。


Python: BlobReader


Java:BlobstoreInputStream


マイナーチェンジなので迷わずアップデートを。


あと、こんな機能もいつの間にか追加されていた。


Admin Console Custom Page


管理者コンソールに独自のページを組み込むというもの。英語版のドキュメントにしか乗っていない。やっぱりGAE関連は英語でチェックしておかないと変更に気づかないですね。


また、9月28日にGoogle Developers Day 2010 Japan開催されますね。登録には前回のGoogle IOでもあったクイズがあるそうで。





PayPalX for GAE



日本ではいまいちだが、海外では絶大な支持を得ている決済サービス「PayPal」。

そのPayPalの決済モジュールはオープンソース化されており、PayPal Xというサイトで、SDKやドキュメント、APIなどが公開されている。PC用のサイトからモバイル、Webサービス等、様々なプラットフォームに対応可能だ。

そのPayPalXからGoogleApssEngine用のAPIがされた。

paypalx-gae-toolkit

もちろん、自前でプロトコルを実装すれば実現できるだろうが、ライブラリがあればさっさと使ったほうが早いし、安全だろう。

現在はJavaバージョンのみのリリースで、PythonはComming Soonと言うことになっている。(最近、Pythonまわりのサポートが遅れ気味なのがきになる)

なかなか日本では浸透しないPayPalだが、最近ではユーザー向けのUI(方式)がかなり改良されている。メールで決済という部分とPayPalに会員登録をしなければ行けないという点でかなり抵抗があったかと思われるが、最近ではユーザーがPayPal会員でなくても、クレジットカード=>PayPalという方式が確立できるため、通常の決済によるカード払いのような方式が取れる。

海外向けのサービスでは必須であろうが、国内向けのサービスでもクレジット決済であれば十分導入する価値があると思われる。

今回のAPIのように、足回りを強化するライブラリがGAE専用としてリリースされてきている。GAEが普及してきた証なのだろう。